スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『The Expendables/エクスペンダブルズ』

expendables.jpg
2010年製作 監督:Sylvester Stallone 出演:筋肉オールスターズ

 製作発表の段階からアクション映画ファンが心待ちにしていた映画
がついに公開だ!

 そのキャスティングだけで世界の映画ファンが狂喜したのは言うま
でもない。

 チーム・エクスペンダブルズを率いるのは監督も兼ねるシルベスタ
ー・スタローン。


 以下チーム編成は・・・

 ジェイソン・ステイサム
 ジェット・リー
 ドルフ・ラングレン
 ランディ・クートゥアー
 テリー・クリューズ

 普通、この手の特殊部隊モノはそれぞれ役割分担があったりするもの
だが、全員の得意技が肉弾戦という潔さがもう泣かせる。


 こんなチームなら敵の方が可哀相になるものだが、敵側のキャスティ
ングも負けてはいない。

 エリック・ロバーツ扮するCIA崩れの紛争請負人を筆頭に、南米某国の
軍事独裁政権を握るデビット・ザイアスの強力タッグ。

 以下、SPや部下に扮するのが・・・

 “ストーンコールド”スティーブ・オースチン
 ゲイリー・ダニエルズ
 ノゲイラ・ブラザース(アントニオ・ホドリゴ&ホジェリオ)

 という、こちらも得意技は肉弾戦のみという判り易い連中だ。

 これに、特別出演のブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッ
ガー、ミッキー・ロークも絡むのだから、アクション映画ファンなら狂喜
乱舞して当たり前なのである。



 近頃珍しい、本当に稀有なほどスカっとするアクション映画であった。

 何せ最近は、ヒーローがウジウジと悩むのが流行りで、そういう映画
もあってはいいと思うけれど、そればっかりでは見ている方は堪らない。

 ヒーローが実存主義的な悩みを抱えていれば崇高だとでも思ってい
るのか、まったく娯楽映画の何たるかを解っていない連中ばかりが多く
なって嫌になる。(それを許している観客も同罪だ!)



 その点、この映画を作ったスタッフは解っている!

 なにせ冒頭からジェット・リーVSドルフ・ラングレンですぜ!

 そうだ!この顔合わせならこれをやらなくてどうする!



 ストーリーなんてあっても無くてもいいような内容で、娯楽映画なんだし、
四の五の言わずに悪い奴らを蹴散らしていればいいんだろとばかりに、有
無を言わせぬ怒涛の展開で映画を見せきる素晴らしさに感動。

 キャストも豪華だが、火薬も弾薬の量もケタ違いで、史上最強のアクショ
ン映画と言い切っても不都合はない。




 悪い奴らは悪い奴なのだ!



 現実世界ではそう簡単に割り切れなくとも、せめて娯楽映画くらいはそれ
でいいではないか。

 アメリカのアクション映画は、全て西部劇に雛型を見ることが出来るのだ
けど、その西部劇の衰退が悪役としてのインディアンをネイティブ・アメリカ
ンとしてしまったことに端を発している。

 開拓史観の見直しが、西部劇の主人公に悩みを与え、ヒーローから虚飾
を剥ぎ取って等身大の人物にしてしまったことから、活劇の活力が失われ
てしまったのだ。

 時にはヒーローだって悩むのはいい、家族が殺されたりすれば悲しむの
はむしろ普通の感情だ。

 しかしそれは、あくまでストーリーを動かす手段であって、最近の映画の
ごとくヒーローの目的と化しては本末転倒である。
 ヒーローがヒーローたる意義を見失っては、エンタテイメントにカタルシス
は生まれないのだ。 
 

 この映画の企画を立てたスタローンは、彼自身が最近のアクション映画の
在り方に疑問を感じていたことから、自分が第一線で活躍した古き良き'80年
代娯楽活劇の復興に賭けた。

 そのためにかき集められたキャスティングだったが、これはスタローンの
企画力の勝利であったことは全米での興行収入が証明している。

 今回は出演を断ったヴァンダムやセガールはそのヒットを歯噛みしている
という。

 大ヒットの余波を受けて既に続編の企画がスタートしているというが、前回
断った連中にも再オファーをかけるとか。ついでにチャック・ノリスとウエズリ
ー・スナイプスも誘ってくれ!



 日本公開は2010年10月16日だ!




 野郎ども、心せよ! 


 
 (香港電影的日常 第三集 初出)
スポンサーサイト

『紅牆盗影/ミレニアム・ドラゴン』

紅牆盗影1
1999年製作 導演:高飛 領衛主演:元彪 出演:錢小豪、呉穀将

 元彪はどうしてしまったのか?

 そう思っておられめ方も多いのではないだろうか。'80年代にはコ
ンスタントに映画も公開されていたし、未公開作品もビデオやTV放
送でフォローされていたというのに。

 '90年以降はとんと見なくなってしまったばかりか、新作映画の情
報すら入ってこない…。

 そんな状態にお嘆きの方へ、新作です。といっても去年の作品で
すが。(注♯1)



  BX-2型と呼ばれる核兵器の原料を握った北のテロリストを追っ
て、南から派遣されたエージェントと、中国の調査員が手を組み(何
故?)テロ組織を壊滅させるというもの。

 まあなんだ、そのような話なんだと思います。

 なんせ、広東語の映画を字幕なしで見ているものですから。

 こう書くとそれなりに面白そうだし、ストーリーを見ても解りますが、
韓国映画のヒット作『シュリ』入ってます。第一次韓流ブームというや
つにちゃっかり便乗した作品で、韓国系の俳優さんも出ているようで
す。

 でもいちばんの悪人は錢小豪が演じているのですが、これは政治
的配慮というやつでしょうか?


 で、結論。


 この映画、まったく面白くないのだ。

 
 ビリングのトップにして主役であるはずの元彪は中盤で姿を消し、
一旦は現れるものの、終盤のアクションシーンには参加しない。これ
ではまるで“詐欺”じゃねーの!

 観る前は随分と期待したんですよ。錢小豪を筆頭に、部下役で監督
兼任の高飛、同じく手下に王龍威。彼らはいずれも邵氏出身で、嘉禾
出身の元彪とは、夢の共演になるんです。

 いまや例えとして妥当だとは思わないのだが、猪木時代の新日本プ
ロレスと、馬場時代の全日本プロレスの対決のようなものなのだ!


 近年に(注♯2)いくつかビデオ・リリースされた作品は、売りがビビア
ン・スーだったり金城武だったりするし、ピンで主演の『怒海威龍/香港
麻薬捜査官』にいたっては、ジャッキーの『警察故事Ⅲ超級警察/ポリ
スストーリー3』のまんまパクリ(注♯3)だったりする。


 こんな状況を打破するためにも、日本のソフト・メーカーは、元彪、
甄子丹、盧惠光と三大蹴撃手競演の『馬戯小子/幻影拳マジック・カン
フー』と、傑作『黄飛鴻之鬼脚七/ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャ
イナ外伝 鬼脚』を発売することで元彪の失地を速やかに回復されるべ
し!(注♯4)



 (旧香港電影的日常 2001年02月21日より転載)


 (注♯1)(注♯2)(注♯4)
いずれも01年当時の状況です。

 (注♯3)『怒海威龍/香港麻薬捜査官』の基本ストーリーは、元彪の
刑事が中国公安の女刑事・楊麗青と組んで、ゴールデントライアング
ルにおける麻薬組織を叩き潰すまでの展開がジャッキーの『警察故事
Ⅲ超級警察/ポリスストーリー3』と全く同じ。

 『警察故事Ⅲ超級警察/ポリスストーリー3』において楊紫瓊が演じた
役を、彼女がデヴューした『皇家師姐/レディ・ハード』(D&B社の看板
シリーズ)で、楊紫瓊の引退後に後を継いだ楊麗青にやらせていること
からも、これは確信犯であったことが判る。
プロフィール

fake

Author:fake

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。